市町村合併
燕市との合併に伴い、「吉中トピックス」が変更になりました。
以前のものは、http://yoshijhs.blog.ocn.ne.jpですが、3月31日で終了になります。
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・3月6日(月)、小雨の中、第59回卒業証書授与式が行われました。
敬礼、開式の辞、国歌斉唱、学事報告に続き、卒業証書の授与が始まりました。音楽祭の歌声をBGMに、卒業生はきびきびとした態度で、証書を受け取るときには大きな声で「ありがとうございました」と返事をする人がとても多く、すがすがしい雰囲気にしてくれました。学校長式辞、校歌斉唱、教育委員会告示、来賓(吉田町町長)祝辞、祝電披露の後、新真和会副会長女子による送辞、全校生徒800人による全校合唱「旅立ちの日に」で卒業式の雰囲気が盛り上がりました。答辞は、真和会会長がマイクなしの肉声で卒業への思いを堂々と述べました。フィナーレは、卒業記念合唱です。「春に」「3月9日」を歌いきって、会場を感動的な雰囲気にして、卒業生255名は旅立っていきました。
・学校長式辞を紹介します
今年の冬は、久しぶりに寒気に見舞われましたが、越路の里にもようやく明るい春の日ざしがふりそそぐようになりました。
今日のよき日、吉田町町長 泉 晃一様、吉田町議会議長 赤川 清様、初め多数のご来賓の皆様のご臨席をいただき、保護者の皆様多数ご参列の中で、吉田町立吉田中学校第59回卒業証書授与式を挙行できますことを、大変ありがたく嬉しく存じます。
本日は、ご多用の中を、卒業生の門出を祝福していただきましたご来賓の皆様に厚くお礼を申し上げますとともに、これからもよき後援者としてお力添えを賜わりますようお願い申し上げます。
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日まで心をくだき、慈しみ育て上げてこられた皆様方のお喜びはいかばかりかとお察し申し上げ、心からお祝い申し上げます。 お子様はこれから高校に進学して更に勉学に励んだり、あるいは実社会に出て新しい仕事に就いたりしていくことになります。前途は実に洋々たるものがあります。反面、これからの変化の激しい社会を生き抜くには、これまで以上に厳しいものがあることも予想されます。その困難を乗り越え、悔いなき人生を堂々と歩んでいくことができるよう、更なるご支援をお願い申し上げます。
さて、卒業生の皆さん。
ただ今、皆さんに卒業証書をお渡ししました。この卒業証書は、吉田町立としての最後の卒業証書です。中学校の課程を修めてこの記念すべき卒業証書を手に、当校からはばたいていく皆さんに心から拍手をおくります。
皆さんの今日の卒業の喜びは皆さん自身のたゆまぬ努力の成果であります。しかし、今日に至るまでには、ご両親をはじめ家族の皆さんの温かい愛情と応援、さらには、友人の励まし、また、多くのご援助をいただきました町ご当局、地域の皆様方のご支援の賜物であります。これらの方々のご恩を深く胸に刻み、心から感謝するとともに、これから先、その感謝の気持ちを何らかの形でお返しをしてほしいと願うものであります。
皆さんは、この三年間、勉強に、生徒会活動や部活動に、そして様々な行事に熱心に取り組み、自分を磨いてきました。
生徒会活動では、「継続は力なり~みんなの力で黄金時代を目指そう~」をスローガンに、あいさつ運動、無遅刻運動、ボランティア活動などに意欲的に取り組んできました。
特に、無遅刻運動では、皆さん全員の無遅刻が125日も続くという素晴らしい成果を挙げました。また、体育祭、文化祭、音楽祭では、どれも創意工夫のされたすばらしいものを創り上げ、保護者の皆様や地域の方々に皆さんの生き生きとした姿を見ていただくことができました。
このように、友と汗を流しながら、一つ一つの活動を成就したという喜びを味わい得たということは、皆さん一人一人の、そして、吉田中学校全体の大きな財産になるものと確信しております。正に、皆さんの目指してきた、吉中・黄金時代の幕開けにふさわしい活躍であったと思います。これらの輝かしい業績を胸に、吉田町立としての最後の卒業生として、誇りを持って、これからの新しい道への第一歩を踏み出してください。
ところで、中学校を卒業したということは、皆さんの人生にとって一つの節目を迎えたということです。これからは、自ら選択した進路に向かって飛び立っていくわけですが、それぞれの進路は違っても、世の中に生きていくために、是非心得ておかなければならないことがらがたくさんあります。その中で、私は、特に「真心」ということを申したいと思います。
私の尊敬する教育者、大村はま先生が、著書「灯し続けることば」の中で、「白い梅の花がたった一輪咲いていました。この花は、他から花粉をもらえなくて、実を結ばないのだろうな、でも、早春のすがすがしい朝の喜びと、すばらしい香を私に与えてくれたのだから、この美しさは変わらないのだなと思いました。人の仕事もそういうことがあるのかもしれません。一生懸命やった仕事がたとえ実を結ばなくとも、『咲く』美しさだけ仕事をしたことが 値打ち、というものもあると言えるのではないでしょうか」と、述べています。
自分のやるべきことを一生懸命、心をこめてやっている。その姿そのものに美しさがあり、そのような生き方にも価値がありますよ、と言っているように私は思うのです。このような生き方こそ「真心」のこもった生き方だと思います。そして、このような「真心」は、人の一生を左右する鍵であり、何ごとにも『真心』をこめて取り組んでいく限り、皆さんの行く手には、必ず希望の星が輝いてくれることでしょう。
この『真心』のこもった生き方を忘れず、二十一世紀に生きる皆さんの世界が、皆さんの努力によって、人の心の花咲く楽園になることを祈って式辞といたします。
さようなら。