鍛冶屋から研ぎ屋へ行った鉋刃は並研ぎ上研ぎと有ります。
どう違うと言いますと並は仕上げに天然砥石を使わない物で鋼と地金の区別
が目視では困難です。上研ぎは仕上げに天然砥石を使うので鋼と地金が目視で
はっきりと判ります。
切れ味も上の方がやや上ですが枯れ節を削るには何の問題も有りません。
この状態の鉋を直ぐ使いと言います。
鉋刃は裏を見て買えと言う諺が有りまして裏は重要な部分です。
先ず、鉋を研ぐには裏が平らでないと研げません。
良い刃を付けるには刃の表を研ぎます、ここ迄は1000番の砥石を使います。
表を研ぎ刃先の裏を指で触って頂くとバリが出ているのが判ります。
左右全体に出ているバリを確認したら仕上げ6000番を使い裏表研ぎます。
出たバリが裏表研ぐ事で裏側へ行ったり表へ行ったりして無くなり良い刃が
付きます。
そな訳で良い刃を付けるには裏を平らにする為裏押しと言う作業をしないと
いけません。
裏押しは平らな金板に天然砥石の粉を乗せて研ぎ平らにします。
完全直ぐ使いとは裏押しをして天然砥石で研ぎ合わせた刃です。
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