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 料理昔ばなし
 再現!江戸時代のレシピ

 奈良時代の仏教による肉食禁止令以来、永い間この国では卵を食べる事が禁じられてきた。
 鶴や鴨や雉等、野鳥を食べる事は許されたのに何故か鶏とその卵だけは獣の肉とともに禁じられたのです。
 鶏は時を告げる鳥、神の使いとされてきたせいかも知れまん。
 しかし、そのタブーを室町時代後期にやって来たポルトガル人達によって破られます。
 彼らが教えてくれたカステラやボーロ等には卵が使われていたのです。
 しかも、それが上等の味。
 江戸時代になると三代将軍家光が後水尾天皇を二条城に招いた際の献立に卵料理が出るなど、卵はほぼ解禁状態となります。
 卵は人々のご馳走となり江戸中期には万宝料理秘密箱(卵百珍)天明5年(1785)と言う専門書まで出版されました。
 今でもたまたま話題になる黄身返しなどもそこに載っていました。
 親子丼や茶碗蒸し等も食べられるように成ったのは江戸時代でした。
 とはいえ、本当の意味で卵が庶民の身近な食物に成ったのは鶏卵問屋や茹で卵売りが登場する幕末の事。
 それまで卵と言えば滋養豊富な高級食材、ここ一番の時か病気に成った時くらいしか、中々食べる事は出来ませんでした。

【卵ふわふわ】
材料:三人分
卵(3個)出汁(卵と同分量)醤油(適量)塩(適量)酒(少々)胡椒(少々)

先ず、小さめの鍋にすまし汁より少し濃い目の出汁を入れ火にかける。
出汁が沸く迄の間、卵を思いっ切り溶く、必死で溶く、頑張って溶く、泡立つまで必死で溶く。
泡立った卵を鍋に一気に注ぎ入れ、胡椒をちらし入れ蓋をする。
で、ゆっくり百ほどを数える。
焦ってはいけません。

♨♪~♨♬チーン


 枝豆の茹で方

 1、余裕の有る鍋に水を入れ火を点ける。
 2、塩でモミ洗いをして水で洗う。
 3、少し多めに塩を揉み込み湯が沸騰するまで待つ。
 4、沸騰したら鍋に少し塩を入れ豆を放つ。
 5、湯でながら味をみて好みの固さでザルに揚げる。
 6、ザルに塩を振りまき、素早くザル全体を振る。
 7、扇風機かクーラーにあてて冷ます(色よくする為)
 
 冷凍保存するなら氷水を用意し、固めに茹で、7を省き一気に冷水に入れ冷まし冷凍する。
 その作業をする事で、色合いが保たれる。

 豆の美味しい時期
 1、収穫日に茹でて食べる(最高)
 2、収穫日の翌日(少し味落ち)
 3、収穫日の翌々日(なお味が落ちる)
 4、収穫日のその又翌日、東京辺りでは要約消費者に届く
 (私なら4は食べません)

 客に提供する場合、味が少し落ちても色合いは大事です。
 変色した枝豆はお客様に提供できません。

 枝豆の色よい茹で方は私の料理ブログを


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