» 2015 » 4月のブログ記事

 北大路魯山人が橋の上から、川鱒を捕っている漁師を見て、持ち金を払い買ったと言う話を本で読んだ記憶が有る。
 我が町、燕でも5月に成ると大通川と言う幅6m程の川に川鱒が登ってきた。
 処が、そんな天の恵みも鎧潟干拓以来姿を消した。
 この地域は海抜以下の土地が2割を占め、300年に100回の洪水に見舞われたと言う。
 それにしても以来、食べれなくなった、ヒシ、1mも有る鯉、尺鮒、雷魚、鯰、30㎝も有る烏貝が姿を消したのは残念である。
 大通川も護岸工事で菖蒲の花の群生も姿を消した。
 
 最近はそんな川鱒を、川を登る前、海で捕れた物が最高とテレビ等で放映。
 君たち、本当に川鱒を食べた事が有るの?川鱒は川の真水を飲んで油がのり美味くなるんだよ。
 海で捕れた物は川鱒ではないし、北大路魯山人は買わないだろうね。

 


 味覚

 濃い味が美味いと思われない年齢があるようです。
 若い時は塩分、糖分、脂肪分と肉体が要求し、行動も激しく、中年や老年期とは違った味覚でした。
 店をやっていると、どうしても時間通りに食事をする事は困難ですが、それなりのお料理でした。
 ですが、共稼ぎの家庭では忙しさのあまり化学調味料を使われる事がしばしばでしょうか。
 化学調味料で味を作る事も、止むに得ない事であり、その人にとっては便利重宝な調味料でしょう。
 ですが、昆布と鰹節で出汁を取り、塩と醤油で味を調えたものと化学調味料で味を付けたものと比較してもらいたいものです。

 また、化学調味料と、昆布、鰹節の出汁との併用は一瞬にして強い化学調味料の味に変わるばかりで無く、不経済です。
 
 真面目に出汁を取りやっている店には客がまばら、化学調味料の強い味、ファミレスには行列が、あぁ解らん!


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