鬼平犯科帳「密偵たちの宴」
大滝の五郎蔵
盗みの三箇条を守る本格派の大盗賊蓑火の喜之助の手下として修業を積み、その後、独立して自分の一党を構え30人ほどの手下を持つ名の通った盗賊の頭であった。
小房の粂八
野槌の弥平一味で捕縛されたが、かつての親分であった血頭の丹兵衛の名を汚す凶賊の探索を志願し放免され密偵になる。
子供の頃軽業一座で芸を仕込まれた経験から身が軽く、尾行や捕物の際にはその機動力と人手が重宝されている。
伊三次
2歳の時捨て子にされたが、そこの宿場女郎達に育てられた。
かつて妻を寝取られ、自身も伊三次に殺されかけた強矢の伊佐蔵の報復を受け死亡。
岩五郎
通称豆岩と言われ、錠前師の盗賊で捕縛後に佐嶋直属の密偵となる。
大盗、海老坂の与兵衛を裏切り捕縛に追いやったことで思い悩み、江戸を去ってしまう。
舟形の宗平
五郎蔵と同じく元々は蓑火の喜之助配下であり、初鹿野の音松の盗人宿の番人をしていたところを捕縛され密偵になる。
おまさ
鶴の忠助という元盗賊の娘。
無頼時代の平蔵が父親の居酒屋をねぐらにするなど深い付き合いだったため、幼少期からずっと平蔵に思慕の念を抱いていた。
父親の死後は引き込み役をしていたが、平蔵が盗賊改方長官就任を知り、密偵となって平蔵を助けようと現れる。
その後、左腕切断と引き換えに平蔵に罪を赦されて足を洗った2代目狐火の勇五郎に従って京で夫婦となったが、一年足らずのうちに疫病で勇五郎が死んだため、平蔵の前に現れて再び密偵となる。
後に平蔵の媒酌で五郎蔵と所帯をもつ。
鬼平犯科帳「密偵たちの宴」登場する密偵は、松本白鷗、丹波哲郎、萬屋錦之介 、中村吉衛門の鬼平と僅かに違う。
又、中村吉衛門以前の物はお料理講釈は無いに等しく、張り込みや宿直の同心達に弁当夕食、夜食を作ったりしていた猫どのも居ない。