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 懐かしいカルメ焼き

 お母さんお祖母さんが炉で焼いてくれた懐かしいカルメ。
 あっ膨らんだ、あっ失敗した、そんなお母さんやお祖母さんとの光景が昨日の事の様です。
 でも、必ずと言って良いほどカルメ焼きは失敗します。
 翠玉堂では失敗を恐れないそんな貴方にカルメ焼き鍋を作りました。

 カルメの焼き方

 用意する物:翠玉堂のカルメ焼鍋セット・粗目砂糖・黒砂糖・炭酸・デザートスプーン(メジャー大さじでも)弱火可能な熱源
1)翠玉堂カルメ鍋に粗目デザートスプーン1.5黒砂糖少々を入れる(黒砂糖を入れると色、味が良くなる)水を粗目と同量入れる。
2)ポイントはここ。弱火にかけて、焦さずじっくりと粗目を溶かす。(絶対かき混ぜたりしたら駄目)
3)泡が馴染んで粗目が溶ける。
4)翠玉堂カルメ鍋に付属の攪拌棒に炭酸を乗せて、勢いよくかき混ぜる。(時計方向だけのワンパターンでは駄目上下左右にも)
5)混ぜていくうちに泡が落ち着いてくる。
6)静かに攪拌棒を茶の湯の茶筌のように中央から抜く。

 みるみる膨らんだカルメの出来上がりです。

 画像は私が焼いたカルメです。・・・♨♬チーン(^.^)


 葱

 いきいきとして、光沢があれば良い葱と思って良いでしょう。
 太目の葱を3㎝程に切り、金串にさして両面を焼きます。
 葱が持っている水分が、芯までじんわりと柔らかく蒸せるくらいに焼き、表面に焼き目がこんがりと付いたものを汁の実にします。
 味噌汁の実は香ばしく、柔らかい物が最高と思っています。
 葱には葱、つまには歯触りの良い白髪葱、吸口は粉山椒で如何でしょうか。

 あ~ぁ腹空いた、婆寝てけつかる・・・♨♬チーン

 味噌汁飲みたい。


鬼平犯科帳5【兇賊】(文春文庫)

 鷺原の九平は旅の道中、悪い奴らの会話を耳にした、それは鬼の平蔵暗殺計画。
 神田で芋酒屋を営む九平だが、この男もまた一人働きをしてきた老盗だった。
 そんな九平の店にやって来た、浪人風の客。
 気さくで情の厚い男に惚れ込んだ九平だが、その客は店を出てすぐ襲われた。
 その客は長谷川平蔵だった。

 老いた盗人が振る舞う芋酒と……。

 神田豊島町一丁目の、柳原土手に面した一角に、〔芋酒・加賀や〕と染めぬいたのれんをかかげ、ごく小さな店をやっているのだが、気が向かなければ店の戸を開けもしない。
 それでいて、「芋酒は加賀やにかぎる」近辺では評判がよい。
 芋酒というのは……。
 皮をむいた山の芋を小さく切って笊に入れ、これを熱湯にひたしておき、しばらくして引きあげ、擂り鉢にとってたんねんに摺り、ここへ酒を入れる。
 つまり、ねり酒のようにしたものを、もちいるときに燗をして出す。
 「いやもう、加賀やの芋酒をやったら、一晩のうちに五人や六人の夜鷹を乗りこなすなざあ、わけもねえ」と、これは近辺の大名屋敷にいる〔わたり中間〕のせりふだ。
 つまり、一種の〔精力酒〕のようなものである。
 もちろん、芋酒のほかに普通の酒も出す。
 それに九平、六十になるまで女と暮らしたことのない男であったから、こまめに気のきいた肴をつくるし、当人もまた、ひそかに、(おれが生き甲斐は一にお盗め。二に包丁をもつことさ)自負しているほどであった。
 九平の店で評判の食べものは、〔芋膾〕である。
 これは里芋の子を皮つきのまま蒸しあげ、いわゆる〔きぬかつぎ〕をつくり、鯉やすずきなどの魚を細めにつくって塩と酢につけておき、芋の皮をむいて器にもったのへ魚の膾をのせ、合わせ酢をかけまわし、きざみしょうがをそえた料理だ。
 季節になると、加賀やの芋膾を食いに行こうというので、酒がのめない連中も九平の店に押しかけるさわぎ。
 気が向くと九平は、芋飯を炊いて客へ出したりする。
 どうも九平、芋が大好きなのらしい。

 いも膾、平蔵は「うまえぞ!」と言い女房の久栄に土産を詰めさせるほど。

【芋膾】
料理:田村隆
材料:二人分
里芋(6個)鱸(60g)塩(小さじ半分)酢(50㏄)薄口醤油(25㏄)みりん(25㏄)出汁(150㏄)鰹節(5g)生姜(適量)

鱸は三枚のにおろし、皮を引き細切りにして塩で揉んで5~6分置く。
身から水分が出たら軽く絞っておく。
里芋は皮の付いたまま蒸す。
出汁、酢、薄口醤油を混ぜ、煮立たせる。
ふつふつして来た処で追い鰹、一煮立したら濾して冷す。
このうま酢を鱸にかけて和える。
味が馴染むまでねかせる。
蒸しあがった里芋は皮を?き器に盛り、その上に鱸を盛り、さらに針生姜をのせ、うま酢をかける。

7:55 2014/05/02


 病院に入院した時の食事の不味さには降参しました。
 栄養料理と言うのでしょうか?どの様に作るとこんなに不味い食事を作る事が出来るのか、不思議でなりません。
 事実、少し美味しくなくても、これは栄養が有るからと言って、味覚の点を忘れて作られているようです。
 私は、栄養学の事は知らないのですが、包丁で生きた者として不思議でならない思いを、栄養学に対して持っています。
 体にどれほどの栄養が必要なのか、またこの食べ物にどんな栄養が有るのかを、教えてもらうのには敬意を表すのですが、それが、栄養料理と言う面からいくと、あまりのも味に対して無頓着では無いでしょうか。

 入院はしたく無いですね・・・♨♬チーン


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