しんじょう【真薯】【糝薯】【真蒸】【真丈】と書くそうですが、私は【真蒸】が好きです。

 この時季、北海道積丹の美味しい鮑を思い出します。
 積丹の鮑は小ぶりですが、餌が良いのでしょうか?香りも味も抜群、その鮑を使い鮑真蒸を作ってみましょう。

 あわび真蒸の吸い物
 料理;坂西美津雄
 材料:4人分
 積丹の鮑4個、つくね芋(鮑の二割)卵白(全量の一割)塩(適量)一番出汁(お椀4杯分)二番出汁(適量)薄口醤油(少々)三つ葉(全草12本)おろし山葵(適量)

 鮑は殻から外して肝を取り、身には塩を付けてたわしでで洗う。
 肝は二番出汁で茹でる。
 身は銅のおろし金、荒目の方ですりおろし、汁ごと持ち得る。
 つくね芋も荒目ですりおろし、全てすり鉢に入れ、卵白もいれすり合わせる。
 塩を少々いれ味を調える。
 卵豆腐器に全量流し込み、下茹でした肝は刻んで上に押しあてる、見た目綺麗な状態に。
 市販の蒸鍋は湯に皿が近く、蒸気が直接当ろのを防ぎ、皿を上部にやり、布巾をして蒸気が直接当たらないようにする。
 弱火で、ゆっくり20分ほど蒸す。
 三つ葉は全草、塩を入れた湯に茹でて、冷水に浸す。
 三つ葉は茎だけを10センチ程に束ね、4等分にする。
 吸い物汁は一番出汁に塩、薄口醤油で味を調える。
 蒸あがったあわび真蒸を4等分に切り、椀に盛り、つまの三つ葉を乗せ、吸い口におろし山葵を添える。

 椀種 ;あわび真蒸
 つま :三つ葉の茎
 吸い口:おろし山葵


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