當局ニ於テモコノ重要性ニ鑑ミ風ニ究努力セラレ諸技術ノ上ニ将又諸施設ノ上ニ進歩改善ノ跡頗ル顯著ナルモノアリ
或方面ニ於テハ羨望視サレツツアル現状ナリ
然レドモ一般文化ノ急速ナル進歩ニ比較スルトキ厨業改善ノ極メテ振ハズ其ノ進歩ノ遅々タルヲ思ハルザルネカラズ
彼ノ機関兵器等ノ精巧ナル正ニ世界ニ冠タルニ比スレバ何ゾ其ノ徑庭ノ餘リニ大ナルヤ
故ニ當局者ハ鋭意コレガ改善ニ努力シ新鑑艤装ニ於テ烹炊施設ノ電化ニ依リ面目ヲ一新シタル如キハ其ノ一例ニシテ或る射ハ
厨業ノ管理ニ榮養ノ問題ニ多方面ニ亘リ著々其ノ實蹟挙ゲツツアルモ尚兵食給興ノ制度、組織ニ改善ノ餘地少カラズヲ思ヒ講習會ノ開催スルニ至リ今回ハ其ノ第三回目ナリ
即千本講習最終ノ目的ハ厨業ノ改善ナルドモ本講習ニ於テ諸子ノ研究スベキ範圍ハ主トシテ兵食献立調理ノ實際並ニ榮養等ノ問題ニ就キ興ヘラレタル金額ヲ如何ニ善用シ如何ニ活用スベキカヲ研究シ将来實務ノ改善ニ資スルニ在リ
諸子ハコノ趣意目的ニ副フベク最モ效果的ニ本講習ヲ終了セラレンコトヲ希望ス
右開會ニ當リ一言訓示ス
尚指導セラルル緒官ニ於テモコノ趣意ヲ体シ萬遺憾ナキヲ期セラレ度
舞鶴要港部兵食献立調理講習指導官
» 2010 » 8月 » 28のブログ記事
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