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剣客商売七 隠れ蓑 「決闘・高田の馬場」

 今朝も暗いうちに出汁をとってこしらえた味噌汁を鍋ごと大きな笊に入れ、裏の石井戸の中へ吊るし下ろし、よく冷やしておいた。
 小兵衛はこれを「冷やし汁」などとよんで、夏の大好物の一つにしている。
 この冷やし味噌汁の中には絶対に実を入れない。
 それと、これも早くから炊きあげて冷ましてある飯。
 ほどよく漬けた茄子の香の物へは、溶き辛子をそえ、それに葱をきざみこんだ炒卵で、小兵衛がご飯を三杯もおかわりしたものだから、「そんなに食べて、大丈夫かね、先生・・・・」「年寄りが日盛りの町へ出て行くのじゃ。これほどにしておかなくては、精気が失せて霍乱を起こしてしまうわえ」「アレ、いやだよう、先生・・・」「もし、そうなったらでうする?二度と、お前をかまってやれなくなるぞよ」「困りますよう」「ならば、せいぜい、うまいものを食べさせることじゃ」「あい、あい」白い帷子に軽袗ふうの麻の袴をつけ、今日の小兵衛は大小の刀を腰に帯し、真新しい菅笠を日よけにかぶり、竹の杖を持ち、隠宅を出た。
 ときに五ツ(午前八時)ころであったろうか。

【葱いり炒り卵】
料理:野崎洋光
材料:二人分
卵(4個)わけぎ(2/1本)醤油(大さじ1)
水(60㏄)

卵を丁寧にかき混ぜる、つぎに水を加える、醤油を入れてよくかき混ぜる。
細かく刻んだわけぎを入れる、熱した鍋にあぶらをしき溶いた卵を入れる。
かき混ぜながら半熟くらいが頃合い

ここで私の炒り卵
材料:一人分
卵(2個)醤油(大さじ2/1)
砂糖(小さじ2/1)

 料理人野崎洋光はわけぎと水を入れるが、私はわけぎや水など入れずに作ります。
、食べる時は炒り卵の入った鍋にご飯を入れ混ぜて食べます。
 それを食べてから学校へ行ったものでした。
亡き、お袋が作ると摺った人参を入ました、私は今でも人参が大嫌いである。


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